売り方を考える/「販売価格」を考えてみよう
ALANKAR流の「ハンドメイドで起業する7つのフェーズ」の連載を始めました。
7つのフェーズの中にもそれぞれに小さなフェーズはあるのですが、まずは大きく7つの段階を解説していきます。
今回は5つ目をちょっと飛ばして6つ目「売り方を考える」を書いてみました。
この売り方ひとつとっても、お伝えしなければいけないことがたくさんありすぎて、とても一つの記事内では収まりません。
例えば、商品を売ると言っても「どんな方法で」「どこで売るのか」など、項目はたくさんあります。
今回は、一番質問の多い「価格設定」に関して、私の考えを書いてみます。
これからハンドメイドで副業を始めようという方は、ご自身が何を販売したいのか?という部分ははっきりしているのではないかと思います。
すでに「ハンドメイドで」ということを決めていて、何かしらすでに作品を作っていると思うのです。
最近はネットショップは無料で簡単に始められますし、ハンドメイドイベントも数多くあり、売る場所には困りません。
だから、ハンドメイド作家さんは、「売るもの」がある分、起業・副業をスタートする障壁は低いと言えるのです。
この記事は、これから新しく何かを学び始めようと思っている方向けではなく、すでに技術は習得していて、商品となるものを作れるスキルがあるという前提でお話しします。
もし、商品を生み出すスキルがまだないのであれば、このハンドメイド起業成功への7フェーズの1に戻っていただくことになりますね。
守破離という言葉を引用したのも意味があるのです。常に繰り返しです。同じ階層でぐるぐる回るのではなく、螺旋階段を上がるように、前回と同じことをしているように見えても全く同じではないはず。
やってみて上手くいかなければ改善して繰り返す。
お客様にご提供する商品作りをしていく前提として、スキルは常に磨いて当然ですよね?という考え。
ここを大前提にして、じゃあ、販売するときの価格設定はどうやって決めたらいいのか?という多くの質問に私なりに答えたいと思います。
この答えについても、質問者の状況によって異なります。ですので全ての人に当てはまらない可能性がありますが、その辺りご了承の上でご参考になさってください。
さて、あなたに質問です。
質問1:1ヶ月の商品販売の売り上げをいくらに設定しますか?
よく考えて答えをメモしておいてください。
質問2:1ヶ月にいくつ商品を作ることができますか?
何個作ることができますか?メモしてください。
では、質問1を質問2で割ってください。
いくらになりましたか?
例)質問1:10万円 / 質問2:10個
10万円÷10個=1万円
ざっくり、一個当たりの商品価格ということになります。
現実的な数字でしょうか?
例でいうと、3日に1個は完成させて販売ルートに載せるという意味です。このルーティンになりますね。
これはあくまでも「売上」です。「利益」ではないことに注意してください。
利益ベースで考えたいなら、質問1を「売上」ではなく「利益」にして計算してください。ハードルは上がるはずです。
今あなたが考えている販売価格でやっていけそうですか?
もしかすると、もう少し価格を上げなくてはいけないかもしれませんね?
現実と目標がかけ離れている場合、何かを補う必要がありますよね。
スキルを磨いて販売価格を上げるのか。原価を下げるのか。もっと効率よく作るのか。
現実的な数字を見ていただきました。
本業でハンドメイド作家を目指すなら、スピード感も必要ですが、商品のクオリティも必要。
これは前提ですから、正直、決して甘くはないと思っていただく必要があります。
甘くない世界とはいえ、大好きなモノづくりの世界にどっぷり浸かって生活するのは幸せであるとも言えます。
副業・起業という言葉の前に、お客様から大事なお代をいただくという重みを実感した上で、ハンドメイド販売を進めてほしい。
価格は安くても高くても、プライドを持って作品作りをしてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
なんとなく、見えてきましたか?
分かっていただきたいのです。原価×○倍と単純に計算できないことを。
ご自分の生活スタイルから価格を決めるのです。
私がやっているマクラメの世界は、大量に作品を生み出すことは不可能なのです。
時間は命です。
だからこそ、時間をかけた作品を安売りするということは・・・分かりますよね?😊
売り方を考えるという項目は、またシリーズとして継続してみたいと思います。
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